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リプラスアジア株式会社の代表である軸丸が、水野加津人氏著『年商1億・10億・30億を叶える 経営しくみ化大全』に事例として取り上げられました!軸丸と水野氏は、経営勉強会で知り合い、その縁を通じて交流を深めてきました。
本書では、軸丸の経営に対する姿勢や取り組みが紹介されており、経営者としての挑戦がどのように形になったのかが語られています。リプラスが大切にしている価値観や実践例を通じて、しくみ化の可能性を学ぶきっかけとなる内容です。
『経営しくみ化大全』は、成長を目指す経営者の皆様にとって多くのヒントが詰まった一冊です。この機会にぜひ手に取り、様々な事例を通じて経営の新たな視点を発見いただけたら幸いです。
さらに今回、水野氏のご厚意により、書籍に掲載されているリプラスの事例部分を全文公開させていただけることになりました。以下より全文閲覧できますので、ぜひこの機会にチェックしてください!『経営しくみ化大全』の魅力とともに、現在取り組んでいるリプラスの挑戦をご覧いただけたら嬉しいです。
※以下より引用
リプラスアジア株式会社代表取締役
13社の経営経験があり、売却や統合を経て現在2社を経営。現在はタイに在住。広告運用をメイン事業とし、海外法人にて45名の組織でフルフレックス、フルリモート、フル業務委託を実現。年間数十億円の広告運用に携わっている。
組織の力でより多くの感動と希望を生み出そう
経営においてわたしが大切にしていることは、「会社という作品をみんなで一緒につくる」という考え方です。
芸術に置き換えてみてください。
芸術は、世の中の人がその作品を見て感動を覚えたり、希望を持てたりするものです。
たとえば、ダビデ像のような名作をひとりでつくってもいいのですが、それではあまり数をつくることはできません。
でも、組織であれば、人々に感動と希望を与えるものを、より多くつくることができるでしょう。
わたしは、会社組織でそういったものをつくりたいのです。
お客様にとって、わたしたちの仕事はあくまでもひとつの手段でしかありません。
ですから、専門分野が違う人たちと、みなさんの生活も大切にしながら、「ひとつの作品をつくるので、力を貸してください」というスタンスで、仕事に取り組んでいます。
お客様に希望を感じていただきたい
先ほどもお話ししたように、会社のコアバリュー(大切にしている価値観)は、商材を通して、お客様に希望を感じていただけることです。
そのためにも、わたしたちはホスピタリティも大切にしています。
相談に来られるお客様は、広告でのお悩みや、ビジネスでつまずいて大変な思いをされている方が多いため、病院のようなイメージでお客様の対応をしているのです。
ご相談に来られたお客様に希望を感じていただき、何か持ち帰っていただけることをとても意識しています。
しくみで組織を大きくする
以前は、理念が大切だとは聞いていましたが、当時のわたしにはそこまで大事なものとは思えていませんでした。
そのため、会社のコンセプトやコアバリューはあっても理念はつくっていなかったのです。
ところが、まだスタッフが5名ほどで組織をどう大きくするか考えているときにマイケル・E・ガーバー氏のモデルを知り「これだ!」と感じたのがきっかけで、組織づくりに採用しました。
ガーバーモデルのコアバリューの考えでは、社長が大切にしている価値観を軸に、しくみやマニュアルなどを通じて会社の細部に宿らせていく考え方が、わたしのなかでとても腹落ちしたのです。
いまでは、理念としくみを常にブラッシュアップし続け、社内の勉強会や全社会議のタイミングでみんなに共有しています。
理念をつくったことで組織のレベルが上がり自由度が増した
はじめて理念とコアバリューをつくったときは、とても時間がかかりました。
何度もつくり直したので、最初ゼロから考えていた時間を合わせると、おそらく2ヵ月はかかっています。
最後は2週間ほどお寺で座禅を組み、完成させました。
このコアバリューをひねり出すまでに、とても時間がかかったのを覚えています。
このとき、わたしが普段行っている業務をより多くの人に広めるには自分の時間的なリソースに限界があると感じていたので、広めるためには組織化しかないという思いもありました。
現在は「さあ世界を驚かせよう」というキャッチコピーを掲げています。
世の中をいい形で驚かせていくしくみをもっと広めたい気持ちを絶対にぶらさないように、考えました。
ひとつの成果をみんなでつくっていく、とコミットして取り組んでいます。
スタッフの生活も大切にしたいので、基本的に求めていた成果が出たらそれ以上のことは求めないようにしています。
時間的拘束をしていないので、たとえばハワイから「今日ワーケーションしています」と連絡が入ることも多々あります。
これが、よい仕事につながっていくのです。
理念があることで血が通う組織ができる
理念やコアバリューを持たずに働くと、軸がないので何のために働いているのかよくわからなくなってしまうでしょう。
わたし自身、以前は自分の時間に血が通ってなかったと感じています。
わたしたちも、いいときばかりではなく大変な時期もありました。
おかげさまで現在は回復しましたが、理念やコアバリューがなければ、苦しいときにスタッフさんやクライアントさんが一緒にがんばってはくれなかったかもしれません。
スタッフの人数が増えてきたときには、意識の統一ができず、お客様対応がずさんになっていたはずです。
また、軸がなければ生きている感じも失ってしまうかもしれません。
わたしは、自分がおもしろいと思えることができなければ死に様はあまりよくならないと感じるので、いまを精一杯生きたいと思っていますし、スタッフにもそうであってほしいと願っています。
ガーバーモデルからティール組織をつくっていく
社員一人ひとりが主体的に動けるティール組織をつくりたい経営者は大勢いますが、移行することは簡単ではないでしょう。
会社を無機物ではなく、血が通った場所にするには血液が必要です。
ガーバーモデルの理念がなければ、ティール組織をつくっても手が離れたときに、血が通った対応が難しくなるかもしれません。
まずは、ガーバーモデルから始めて、役割分担で自分のポジションが明確になる状態をつくりましょう。
組織の土台ができてからティール組織に変化していくと、自由度がアップしてもまわりの人と連携しながら大きく突き抜けていくことができますよ。
理念は経営者が「これ」と思うものにする
これから、理念にもともとづいた経営を考えている人は、ぜひ自分自身に立ち返ることを大切にしてください。
経営者自身が腹落ちしていない状態で理念をつくっても、あとでボロが出てしまいます。
普段の自分の生活の端々から、理念やコアバリューが受け取れるような状態でないと、誰も実行してくれません。
ですから、最初にしっかりと時間をかけてつくりましょう。
わたし自身は、一番大事にしていたことが腹落ちしてようやくコアバリューや理念をつくることができました。
かなりの時間をかけて、自分のなかからひねり出したという表現が一番合っていると感じています。
自分と向き合い、自分自身が一番納得できる内容で、「絶対にこれ」というものをつくりましょう。
月イチ旅で自分と向き合う時間をつくろう
経営者には、自分と向き会える環境が必要です。
旅はとてもいいですよ。
本書で紹介されている月イチ旅(転地)は、自分と向き合うのにぴったりです。
日常からすべてシャットアウトして自分ひとり、単独で行いましょう。
リラックスできる環境で、何もせずにぼーっとしたり、お風呂に浸かって考えたり、座禅を組んだりして取り組むのはいかがでしょうか。
必要を感じたら、インプットする時間があってもいいものです。
散歩する時間をつくったり、あまりお話しすることもないお坊さんと話してみたりすると、少し思考が変わってくることがあります。
自分に余暇がないと新しいことは生まれません。
経営者の仕事の一環として、普段にはない刺激をつくりましょう。
多くの人の感動を生む会社が増えることを願っています。